【自己啓発】知的生産の技術(梅棹 忠夫)

学校では知識は教えるけれど知識の獲得のしかたはあまり教えてくれない。メモのとり方、カードの利用法、原稿の書き方など基本的技術の訓練不足が研究能力の低下をもたらすと考える著者は、長年にわたる模索の体験と共同討論の中から確信をえて、創造的な知的生産を行なうための実践的技術についての提案を試みる。(「Amazon」より)

 

  • 感想

本書では、考えること、それをメモ書きにより記録・整理し、文章にすることの重要性・方法が書かれていています。考える力を身につけるために、上記の一連作業は必要です。しかし、本書は1960年代に書かれたこともあり、50年後の現代に通じる部分は少ないと感じました(現在の電子データを考慮されていない文書の保管方法など)。そもそも、メモ書きについては、「ゼロ秒思考(赤羽雄二)」の方が参考になると個人的には感じます(ゼロ秒思考が本書を参考にした可能性はありますが)。

また、日本語は全てローマ字書きにした方が良いのではないかという内容が数十ページにわたり考察されているなど、読み物としては面白いかもしれませんが、多くを得たいという目的には適していないと感じました。

  • 本書を読んで得たもの

記憶する代わりに、メモ書きなどで記録し、脳を考えることに集中する。