【ビジネス書】確率思考の戦略論(盛岡毅)

ビジネス戦略の成否は「確率」で決まっている。その確率はある程度まで操作することができる。八方塞りに思える状況でも、市場構造や消費者の本質を理解していると、勝てなさそうに見える局面や相手に対しても勝つチャンスのある戦い方、つまり勝つ確率の高い戦略を導き出すことができる。その戦略を導か出すのが「数学マーケティング」である。(「Amazon」より)

  • 感想

近年では、映画だけのテーマパークから、アニメ・漫画などを加えた様々なエンターテイメントを集めたテーマパークに転換し、子供向けアトラクション・スリルの強い乗り物・季節イベント等を充実させることで幅広い客層を獲得し、来客数の大幅な向上を達成したUSJの手法を、数学的な裏付けから説明しています。

本書では、消費者に自社商品の愛好度を高めてもらい、消費する際の選択肢のうちで、自社商品が選ばれるシェアを少しでもあげることを最重要としています。

前半部分における、USJがどのようなマーケティング手法を採用したかという部分は読んでいて興味を持ったものの、後半部分のマーケティングの手法等は専門的でマーケティング業に携わる人でなければ難しいかもしれません。そのため、マーケティングをある程度学んでおり、更に専門性を深めたいという人におすすめの1冊です。

  • 本書を読んで得たもの

人生は確率。できることは確率を上げること、結果に対して悔いはない。