【自己啓発】その幸せは偶然ではないんです!(クランボルツ)

転機を活かして人生を変えた人たちの、ほんの少しの勇気。本書は、自分の将来キャリアや人生の選択に悩みながら道を切り拓いていったごく普通の人たちのケースを、心理学者であるキャリアカウンセラーが読み解きながら、変化の激しい時代における仕事やキャリアの新しい考え方を示しています。

「みなさんには、今後一切キャリアに関する意思決定をしないでほしいのです」という著者のアドバイスは痛烈ですが、大学生や若手ビジネスパーソンなど、人生や仕事の転機に直面している多くの人々にとって、示唆に富み勇気を与えてくれる書となっています。

 

  • 感想

本書の大半では、何かに挑戦して成功した人や、失敗から学びを得た人のエピソードを紹介しています。色々と考えすぎて行動しないこと、完璧を求めて失敗を怖がり挑戦しないことよりも、たくさん失敗をして多くの経験をすることを勧めています。エピソードからハッとさせられるような人生の指針を見つけることはできませんでしたが、リスクをとって挑戦することへのマイナスイメージは薄まったと感じます。何か挑戦したいと思っているけど、それを自己肯定したい人や、背中を押して欲しい時に読むと、気持ちが楽になる本ではないでしょうか。

本書を紹介してくれた人に聞いた言葉ですが「努力とは裏切られるものですが、何かを成し遂げるには裏切られることを前提に頑張るしか道はありません」

  • 本書を読んで得たもの

結果は考えても分からないので、考えすぎずに行動を起こす。