【自己啓発】エッセンシャル思考(グレッグ・マキューン)
2014年の『NYタイムズ』『WSJ』ビジネスベストセラー、日本上陸!
Apple、Google、Facebook、Twitterのアドバイザーを務める著者の 99%の無駄を捨て1%に集中する方法とは!?
本書で紹介するエッセンシャル思考は、単なるタイムマネジメントやライフハックの技術ではない。本当に重要なことを見極め、それを確実に実行するための、システマティックな方法論だ。エッセンシャル思考が目指す生き方は、「より少なく、しかしより良く」。そのためには、ものの見方を大きく変えることが必要になるが、時代はすでにその方向へ動きだそうとしている。
- 感想
我々のかけがえのない人生は短く有限です。短いからこそ、不要なものを切り捨てて、大切なものだけに集中をする必要があります。参考に、過去の偉人達の意見を紹介します。
・「教えてください、あなたは何をするのですか、その激しくかけがえのない一度きりの人生で」
・「もしもたったひとつのことしかできないとしたら、自分は今、何をやるのか」
・死を迎える患者たちが最後に後悔していることは「他人の期待に合わせるのではなく、自分に正直に生きる勇気が欲しかった」
自分に正直に生きるということは、不要なことを見極め、排除することです。そのためには、無意味な雑用を断るだけでなく、魅力的なチャンスを切り捨てることも必要になります。我々は、やることを減らし、人生をシンプルにして、本当に重要なことに集中するべきではないでしょうか。
エッセンシャル思考とは、以下の3つを意識し、本当に大事なことを見極め、最高のパフォーマンスを発揮することです。
①「やらなくては」ではなく「やると決める」
②「どれも大事」ではなく「大事なものはめったにない」
③「全部できる」ではなく「何でもできるが、全部はやらない」
例えば、沢山の仕事を抱え込んで仕事に追われている人がいます。しかし、「今、自分は正しいことに力を注いでいるのか」という観点から、それ以外の仕事は、断るor他人に任すようにすれば、より良いパフォーマンスが出せるでしょう。逆に、自分で優先順位を決めなければ、他人の言いなりになってしまい、パフォーマンスは落ちてしまうでしょう。
エッシェンシャル思考を実現するためには、物ごとを断ることが必須になります。他人の評価を気にして断ることができない人も多いと思いますが、人々はNoと言う勇気のある人を高く評価する傾向があります(優秀な人の必須スキルとして)。たしかに、身の回りの優秀と言われている人は、他人の言いなりにならず、Noと言うことで、集中すべき課題のみに集中して成果を出していると感じます。
Noと断るべきところで、もしイエスと承諾してしまったら、別のもっと価値あることができなくなってしまいます。自分の時間を安売りしないようにしましょう。
我々の人生はあまりにも短いです。しかし、短いからこそ勇気を出して冒険することができます。間違いを恐れずにすみます。限られた時間の使い方を、より一層厳密に選ぼうと思えます。
エッセンシャル思考に生きることは、後悔なく生きることと同義です。本当に大切なことを見極め、そこに最大限の時間とエネルギーを注げば、後悔の余地はなくなり、自分の選択肢を心から誇りに思えます。「本当に重要なことは何か?」それ以外のことは、捨てた方が良いでしょう。周囲に流されず、自分自身の選択をすることを続けていれば、自然と身につく思考法かと感じました。
- 本書を読んで得たもの
より少なく、しかしより良く追求する