【自己啓発】0ベース思考-どんな難問もシンプルに解決できる

世界でシリーズ750万部を超え、本国アメリカだけでも初版50万部という超異例の部数で刊行されて大きな話題となっている一冊がついに上陸! 「ワールドカップでPKをどの方向に蹴るか」のような答えの見えにくい問題も、「仕事をやめるか」「恋人と別れるか」のような身近な問題も、「国家の公共政策」のような難題も、何でもバイアスをゼロにして考えることで、一気に合理的な「答え」を出せるという、驚くべき「思考法」を展開する。(「Amazon」より)

 

  • 感想

一般通念・先入観・プライドなどに捉われず、物事をバイアス「ゼロ」で考えることを勧めている本です。バイアスを「ゼロ」にした例が、ユニークに描かれており、読むのが全く苦ではない本です(PKをどう蹴るかなど)。

その中で、特に参考になった点が2点あります。

1つ目は、自分で自らの限界を設定しないことです。自分である限界を設定すると、自ずとその限界の範囲内で結果を残せば良いと体が勝手に働いてしまいます。例えば、腕立て伏せをする際に、10回を目標にすると、精神的・肉体的な疲れを感じ始めるのは多分7、8回目でしょう。一方、目標を10回ではなく、20回に設定すると、疲れを感じ始めるのは、多分15回目位ではないでしょうか。このように、人間は無意識のうちに限界を感じるような思考回路になっています。運動に限らず、仕事・プライベートなどで成功したい際は、至極妥当な目標を立てるのではなく、できる限り高みまで行こうと目標を立てることが、爆発的成功への近道であると感じました。さらに、遥か高い目標を達成するためには、既存の枠組通りに行うのでは達成することが難しため、物事を抜本的に変えるアイデアも生まれやすいです。

2つ目は、物事を途中で止めることの素晴らしさです。私は、プライドやこれまで費やした時間・お金が頭によぎるため、一度始めたことを中々止めることできませんでした。しかし、物事を辞めることは、他のことに時間・お金を費やすことができるチャンスでもあり、早めに失敗を認めることはズルズルと長引かせて失敗することよりも遥かに効率的です。例えば、早めに失敗を認めることができれば、他の人が1回失敗している間に、2回失敗することができます。失敗(挑戦)回数が増えれば、それだけ成功確率は増えるでしょうし、自らの能力向上にも繋がります。この考え方は、問題を悩みすぎて決断が遅くなり、チャンスを逃してしまいがちな私にとって、ハッとさせられるものでした。

  • 本書を読んで得たもの

プライドや失敗への恐怖心を捨て、物事にバイアス「ゼロ」で挑戦する。