【自己啓発】地道力(國分利治)

全国221店舗の美容室EARTHグループ代表である國分利治氏。派手なスーツを着て、フェラーリを乗り回し、10億円の豪邸に住み、サーフィンハウスで余暇を楽しむ。そのようなイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし、著者そして、グループの成功は、「地道にコツコツ努力する力=地道力」によって引き寄せられたものだったのです。20万枚のちらし配り、365日休まずに働く、率先してトイレを掃除する――。成功をつかむために実践したことをまとめた1冊。(「Amazon」より)

  • 感想

地道にコツコツできる人は成功して、それができない人は脱落する。全ての人間はこの1つのルールの中で生きています。特に以下の3点が印象に残りました。

①地道に努力することが唯一の成功への道

成功に近道やショートカットはなく、何かを犠牲にせずに、欲しい物は手に入りません。例えば、甲子園に出る高校球児は野球以外を全て捨て、野球だけに打ち込みます。20代のうちは銀行に時間を預けるつもりで、最低3年程度は体がボロボロになるまで働いてみる経験をしてみてはどうでしょうか。さらに、ほとんどの仕事の成果=能力×時間で決まりますが、若いうちは能力に大差はなく、費やした時間量で成果が決まります。裏を返せば、プライベートを犠牲に時間をかければ、誰にでも勝つことができるのです。

②要領が良い怠け者はだめ

要領が良いと最低水準の質・労力でも上手くできてしまいます。しかし、挑戦し、失敗し、反省し、考え抜くという、若い内に経験すべき経験が積めず、成長が止まってしまう。不器用でいいからガムシャラの方が成長という観点からは良いかもしれません。

③五分五分の勝算があれば、全部勝負すること

ビジネス・人生・成功にリスクはつきものです。5分以上の成功率があれば、あとは圧倒的努力でカバーすればどうにかなるので挑戦してみましょう。

  • 本書を読んで得たもの

地道コツコツと、誰よりも努力を積み重ねた先に成功が待っている。

【自己啓発】金持ち父さんの起業する前に読む本

いくつもの事業を起こした著者が自身の経験をふまえ、金持ち父さんに学んだ起業家の心構えを説く。よく学び、充分に準備してから始めよう。待望の改訂版。(「Amazon」より)

  • 感想

起業家には、以下の2種類があると「金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント」にて説明しました。

①【B】ビジネスオーナーと②【S】自営業の2タイプがある。

②【S】自営業では、自分が主要な働き手であることが多く、成功すればするほど仕事が増えてしまいます。いわば、時間を切り売りする形で働いている人が多いですが、我々の1日の時間は限られています。

一方、①【B】ビジネスオーナーでは、主要な働き手は従業員であるため、仕事を増やすにはシステムを大きくすれば対応可能であり、S【自営業】よりも大きな仕事を引き受けることができるとしています。

全体的に、基本的な作者の自伝とマーケティングの説明が多かったです(5P、ブランド価格の設定方法など)。特にこの作者のファンという訳でもなければ、マーケティング専門書などを読んだ方が勉強になると思います。

  • 本書を読んで得たもの

全てを自分とやろうとせず、自分しかできないこと・重要なことに労力を使う。

【自己啓発】金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドランド

こんな疑問を持ったことはないだろうか?たいていの投資家は損を出さないのがやっとなのに、少ないリスクで儲けを出す投資家がいるのはなぜか?たいていの従業員が転職を繰り返しているのに、独立してビジネス帝国を築く人がいるのはなぜか?産業時代から情報時代へと移行したことは、自分や自分の家族にとってどんな意味をもつのか?この本は、どうしたら労働時間を減らして収入を増やし、税金を減らし、経済的に自由になれるか、その方法を教えてくれる。(「BOOK」データベースより)

  • 感想

世の中には4種類の収入源があります。

①【E】従業員(employee)

会社というシステムのために働いた対価として収入を得る。

②【S】自営業(self-employed)

自分がシステムになって働き収入を得る。

③【B】ビジネスオーナー(business owner)

ビジネスの仕組みを所有・管理し、人を雇い働いてもらい、収入を得る。

④【I】投資家(investor)

システム(不動産・株など)に投資し、収入を得る。

①従業員と②自営業では、自らの労働を必要不可欠としており、その収入には限界(時間的制約など)があります。一方、③ビジネスオーナーと④投資家では、自らの労働を必要としないため、収入に限界はなく、副収入をもたらすことができます。

大半の人は、①従業員か②自営業としてほぼ100%の収入を得ているので、その「収入」を「資産」に投資することで、「投資家」としての不労収入・副収入を得ることが人生の賢いお金の稼ぎ方と主張しています。また、難しいですが、ビジネスオーナーとして成功することができれば、人を雇い自分の代わりに働いてもらい、大きな収入を得ることができるでしょう。

  • 本書を読んで得たもの

お金に働いてもらうため、投資についての勉強も始める。

【自己啓発】金持ち父さん貧乏父さん(ロバート・キヨサキ)

お金の力を正しく知って、思い通りの人生を手に入れよう。変化の時代のサバイバルツールとして世界中で読まれ続けるベスト&ロングセラー、待望の改訂版。

毎年多くの「お金」に関する本が出版され,書店に並び、そして消えていきます。そんな状況の中で、「金持ち父さんシリーズ」は刊行から13年経った今でも変わらず多くの支持を得ています。その第1作目である『金持ち父さん 貧乏父さん』は、時代が変わっても古びない原理原則を示す「お金」の基本図書。現在は日本やアメリカのみならず51ヶ国語に翻訳され、109ヶ国で読まれています(Amazonより)

 

  • 感想

仕事などで得る「収入」の使い方が、金持ちと貧乏人の最大の違いです。収入を使って、金持ちは「資産」を手に入れ、貧乏人は資産と勘違いして「負債」を手に入れます。

・資産と負債の違い

資産とは、持ち主が何もしなくても「収入」をもたらすもの。例えば、投資不動産、有価証券、自らが所有するビジネスなどがそうです。

負債とは、持ち主が何もしなくても「支出」をもたらすもの。例えば、住宅ローン、分割払いのクレジットカードの買物などがそうです。

・貧乏人と金持ちの違い

貧乏人の多くは、「収入」の大半が、「負債」から生じる毎月の「支出」に消えていき、「資産」を形成できていません。

金持ちの多くは、通常の「収入」に加えて、「資産」から生じる毎月の「収入」によって「負債」を減らしつつ、「資産」を形成しています。

例えば、高収入のビジネスマンの中にも、高級マンションに住んでいるものの、毎月の住宅ローンなどの支払いに追われ、余裕のない生活をしている人が多いのも、このことが原因ではないでしょうか。

・日々できることとしては、当然のことですが、無駄な「支出」を減らすことで得たキャッシュを「負債」の返済と「資産」取得に費やし、給料に加えて資産から得る「収入」を増やすことです。もっとも、最大の投資は、最大の「資産」である自分の健康維持や能力向上への投資だと考えます。

  • 本書を読んで得たもの

「資産」を増やすためのお金の使い方をする。

【自己啓発】生き方(稲盛和夫)

刊行10年目にして100万部を突破した、不朽のロング・ミリオンセラー!二つの世界的大企業・京セラとKDDIを創業し、JALを再生に導いた「経営のカリスマ」が、その成功の礎となった「人生哲学」をあますところなく語りつくした一冊。夢をどう描き、どう実現していくか?人間としてもっとも大切なこととは何か?――サッカー日本代表長友佑都選手、野球日本代表監督の小久保祐紀氏などトップアスリートも座右の書としてその名を挙げる、「究極の人生論」。

  • 感想

仕事に限らず、人生において、夢・目標を実現するためには何が必要か、様々なジャンルで活躍する成功者に共通した考え方が紹介されていました。

物事を成功する人に共通する思考として、何かを成し遂げたいときには、「こうしたい」と強く思うことが挙げられます。「こうしたい」という強烈な思い・願望を持ち、その実現を信じてひたすら努力を重ねること、その日々の努力が積み重なり、願望の実現に至ります。

人間は頭で想像したことを、行動に反映してしまう習慣があります。例えば、もしかしたら失敗するかもしれない・こうなったら嫌だなと、マイナスの思いを持ちながら挑戦をした結果、イメージ通りに失敗した経験がある人も多いのではないでしょうか。優れたスポーツ選手は、自分は絶対成功できると自分に言い聞かせてから、試合に臨むそうです。

また、「こうしたい」と思うだけでは足りず、誰よりも強烈に思うこと、そして、神様が思わず手を差し述べたくなるほど努力を積み重ねることも必要です。人間、思ったことは叶えられる能力は、皆が持ち合わせています。あとは、成功することを心から信じ、努力を続ける「生き方」が成功への道筋だと稲盛和夫さんは語っています。

  • 本書を読んで得たもの

心が呼ばないものが自分に近づいてくるはずがない。まず、思わんとあきまへんなあ。

【自己啓発】一瞬でYESを引き出す心理戦略(DaiGo)

カネなし、コネなし、事務所なし。にもかかわらず、一躍テレビで脚光を浴び、ベストセラーを多数出版。その理由は、「相手の心とニーズを読む技術」=メンタリズムを、ビジネスとして彼自身が活用してきたからだ。彼自身が、身を持って体験し、実践し、効果を実感した「ビジネスに使えるメンタリズム」を1冊の本に凝縮!

 

  • 感想

テレビでみかける、マジックのような心理トリックの紹介はありませんが、ビジネスや日常生活に応用できる基礎心理学が紹介されており、面白いです。

個人的に興味を持ったことは以下の2点です。

・認知的不協和を活用して相手に信頼してもらう

信頼されるためには、まず相手にしゃべらせることが大切です。理由は、①自分の話を聞いてもらったから、相手の話も聞かないと何だか悪いような気がすると思わせること、②こんなに自分の話をしているということは、この人は信頼できる人だと思わせること(認知的不協和)があります。

認知的不協和という心理現象は、自分の考えや認識(認知)が、自分が遭遇した出来事(認知)と相容れない状況になったときに感じるストレス(不協和)のことです。そして、人はそのストレスを解消するために、自分自陣の行動や言動、意識を変更しようとします(つまり、自分の行動や言動と意識のズレのつじつまを合わせようとする)。

例えば、「自分は信用している人や親しい人にしか自分のことを話さないと」という認知が、「初対面の人に自分から色々と話をしてしまった」という認知と相容れない不協和になっている時、その不協和を解消するために「この人は私にとって信用がおける人なんだ(だから自分の話をしたんだ)」と思おうとすることが挙げられます。

・緊張しないようにするためには

緊張しないようにするためには、場数を踏むしかありません。例えば、普段の自分ならしないようなこと(コンビニ店員に挨拶するなど)を、毎日1個することにより、緊張する経験・恥ずかしい経験を積むことで、メンタルを鍛え、大抵のことでは緊張しないようになります。

  • 本書を読んで得たもの

何事についても、成長するためには場数を踏むことが必要。

【自己啓発】話し方入門(D・カーネギー)

歴史的ベストセラー『人を動かす』『道は開ける』の著者として知られるカーネギーの輝かしいキャリアは、話し方教室の講師をつとめたことからはじまる。長年にわたる経験を土台に、カーネギーは深い人間洞察に根ざした独自のスピーチ術を編み出し、授業や講演の現場で磨いていった。話す前の心構えから、テーマの選び方、準備、始め方、終わり方まで、人の心をつかみ、自信を持って人前で話すためのノウハウを懇切に手ほどきする。(「Amazon」より)

  • 感想

仕事のプレゼンテーション、上司への説明が苦手で、自分の伝えたいことが中々伝わらないという経験がある人も多いのではないでしょうか。本書では、自分の考えを相手に伝えるために最も重要なことは、「事前準備」であるとしています。確かに、本番になれば何とかなるだろうという考えでスピーチをして上手くいった試しは殆どなく、スピーチが成功するかどうかは、スピーチをする前に大半決まっていると考えた方が良いと本書では述べています。尤も、スピーチだけではなく、仕事・スポーツ・勉強・プライベートなど全てに共通することだと思いますが。

また、話す内容に自らが精通しておくことも重要になります。話し手自身が話す内容に詳しくなければ、相手の心にも通じないものです。さらにいえば、他人の言葉の受け売りではなく、自分の言葉で伝えることがなければ、相手には中々伝わらないものだと本書では主張しています。

  • 本書を読んで得たもの

話し方が成功するかどうかは事前準備が全て。